2020年10月1~3日に開催された「第79回日本癌学会学術総会」にて、研究成果を発表いたしました。
日時 :2020年10月1~3日(当研究発表は、オンデマンド口演)
場所 :リーガロイヤルホテル広島/メルパルク広島
タイトル:有機ゲルマニウム化合物THGPはマクロファージ株RAW264.7をM1マクロファージへと分化させ抗腫瘍活性を誘導する
発表者 :研究部 安積遵哉
<研究の内容>
内容の詳細については、下記の画像をクリックしてください。
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<研究の成果>
① アサイゲルマニウムを与えたマクロファージ(RAW264.7)は、M1マクロファージに活性化しました。
② ①のM1マクロファージは、アサイゲルマニウム濃度が高いほど貪食能が高くなります。
③ ①のM1マクロファージとマウスメラノーマ細胞B16 4A5(がん細胞)を共培養すると、M1マクロファージがマウスメラノーマ細胞B16 4A5(がん細胞)を貪食することが確認されました。
④ マウスメラノーマ細胞B16 4A5(がん細胞)は、マクロファージからの攻撃(貪食)を回避するためにCD47というシグナルを発しますが、①のM1マクロファージではCD47の認識力が低下していることが確認されました。
⑤ マウスメラノーマ細胞B16 4A5(がん細胞)にアサイゲルマニウムを添加すると、CD47自体も抑制することが確認されました。
本研究により、アサイゲルマニウムの「抗腫瘍作用」のメカニズムの一端が明らかになりました。
今後も健康に役立つ利用法を確立するため、作用メカニズムの解明を進めてまいります。