私たちの身の回りの、ありとあらゆる場所にウイルスは存在しています。
アサイゲルマニウムのウイルスに対する研究は1980年代より行われていますが、
インフルエンザウイルスの感染によって、時に肺炎などを引き起こし、死に至ることもあります。
マウスに半数致死量の10倍(10LD50)のインフルエンザウイルスを感染させ、その直後より6日間、アサイゲルマニウムを0, 20, 100, 500 mg/kg経口摂取させました。
アサイゲルマニウムを摂取した群で、生存率の向上が見られました。特に、100 mg/kg摂取した群で最も高い生存率が認められました。
ウイルスに感染すると、気管支の上皮細胞は死んでしまいます。そこへ免疫細胞が集合し、過剰な炎症が起こることで、肺炎が悪化します。
マウスにインフルエンザウイルスを感染させ、その直後より6日間、アサイゲルマニウムを0, 20, 100, 500 mg/kg経口摂取させました。
感染11日後の肺のコンソリデーション値*は、アサイゲルマニウムを与えた群で、有意に低くなっていることが分かりました。つまり、アサイゲルマニウムによって、肺炎の悪化を抑制することが期待されます。
*コンソリデーション:炎症によって組織が硬化した状態
ウイルスは体内に入ると、細胞内に自らの遺伝情報(DNAやRNA)を注入します。そして、細胞が持つ遺伝情報増幅機能(RNAポリメラーゼ)を使い、ウイルスを増殖させます。体内にウイルスが増殖することで、症状が重症化します。
アサイゲルマニウムを与えた細胞で、RNAポリメラーゼの活性(ウイルスが増殖する能力)を調べました。
RNAポリメラーゼの活性は、アサイゲルマニウムの濃度が高いほど抑制されました。つまり、ウイルスの増殖する力を抑えることが期待されます。